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当院の治療目標

まずは何をおいても、地元の地域の皆様の歯周病の治療と生涯にわたる管理を主たる診療目標としています。

2020年現在、歯科治療は「削り、詰め、抜く」という治療から「予防＝予（あらかじ）め防ぐ」という治療へと明らかに移行してきています。むし歯の予防はもちろんの事、歯周病の重症化予防の必要性が重大視されてきているのです。

具体的には、歯周病と糖尿病の相互関係をはじめ、脳疾患や心疾患など様々な全身疾患と歯周病の関連が、近年多数報告されています。お口の中が不安定で、常に出血や腫れなどの炎症がおきている状況では、歯周病原菌や炎症物質が体内をめぐり、免疫学的な抵抗性が慢性的に低下する恐れや、全身の慢性疾患の発症や悪化に関わる可能性が示されています。そして、歯周病の重症化予防がみなさんの全身の健康に役立つということが、すでに判明しています。

知らないうちにむし歯で穴があいたり、歯周病が進行してしまったり、歯が抜けてしまった事は仕方がありません。残念ながら、魔法の薬はありませんし、抜くべき歯は抜かないといけません。その原因や習慣を理解し、そこから先の人生をどう過ごしていくかが大切であると私たちは考えます。

学童は主にむし歯の治療からその予防、そして思春期に生じやすい歯肉炎の予防をおこない、歯周病を予防する礎作りを目的とします。

成人は歯周病の専門的治療を主体に、むし歯の治療、噛めるようになる治療など、皆様の要望を配慮しながら、可能な限り歯周病の生涯にわたるメインテナンスを実施していきます。

そして歯周病の重症化予防により、健康な長寿への入り口であるお口が、健口であるようにそのお手伝いをしていきたいと考えています。