神楽の解説

ここでは、神楽の解説をします。

五方礼始 五穀舞 天孫降臨 綱切 柴引き 布晒し 天皇遣 貴見城 神逐 大蛇退治 戸開き 大神 綱丈 平国 地割

五方礼始

五方礼始

東西南北中央を清める神楽で、
東は木の神、 久々能智神  (くぐぬちのかみ 青)
西は金の神、 金山毘古神  (かなやまびこのかみ 黒)
南は火の神、 迦具土神   (かぐぬちのかみ 赤)
北は水の神、 弥都波能売神 (みづはのめもかみ 白)
中央は土の神、波邇夜須毘売神(はにやすびめのかみ 黄)
それぞれの神が同色の狩衣、幣を持ち天下太平を祈願する神楽の最初の舞です。

五穀舞

五穀舞

保食神(うけもちのかみ)が穀物の種を持っていると聞いた天照大神は、
月読命(つきよみのみこと)に逢って来るように頼みます
月読命が、保食神に逢ってみると、保食神は口から出した 飯・魚・獣を料理して
食膳に供えました。汚らわしいものを、出されたと怒った月読命は、
保食神を斬り殺し、事情を天照大神に報告します。
天照大神は、天熊大人(あめのくまうし)を
確認に行かせ、保食神の死体に生じた 稲・麦・粟・稗・豆の五穀を民の食料になると喜び
田畑に栽培させたという舞です。


天孫降臨

天孫降臨

天照大神から3種類の神器を預かり、瓊瓊杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)は
他の神々とともに猿田彦命の先導で
高千穂峰に降りる舞です。


綱切

綱切

綱を伐って災厄を伐り鎮めるための舞です
大蛇退治を簡略化した舞です。


柴引き

柴引き

天の岩戸に、閉じこもった天照大神に、出ていただくために、
天児屋命(あまのこやねのみこと)太玉命(ふとだまのみこと)が、
天香山の真榊を引き抜く舞です。


布晒し

布晒し

天岩戸に閉じこもった天照大神に、高天原に出ていただくため、
天の安河原に、集まった神々が儀式に使用するため、
天八千々比売命(あめのやちじひめのみこと)に神衣織らせる舞です。


天皇遣

天皇遣

出雲の国を、うまく治めていなかった大国主命のもとに、高天原の
高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)が、経津主神(ふつぬしのかみ)、
武甕槌神(たけみかづちのかみ)を下界に派遣して国を譲るよう
大国主命に、申し入れ国を譲り受ける舞である。


貴見城

貴見城

海幸彦、山幸彦の物語で、海で釣り針を無くし、山幸彦が兄の海幸彦から
いじめられ、最後には海の神、綿津見神(わたつみのかみ)の協力で兄を従わせる。


神逐

神逐

高天原で姉の天照大神に、悪さをしていた素戔鳴尊(すさのおのみこと)が、
天照大神に支える神々に、下界に追放される舞です。

大蛇退治

大蛇退治

素戔鳴尊(すさのおのみこと)が高天原を追放され、下界の出雲の国に降りたとき、
毎年娘を大蛇に呑まれ、泣き悲しんでいる老夫婦と、最後の1人となった、
櫛稲田姫(くしいなだひめ)に出会い、退治する代わりに娘と結婚する約束をし
大蛇征伐をする舞です。

戸開き

戸開き

高天原で素戔鳴尊(すさのおのみこと)が悪さをしたため、姉の天照大神が怒って
天の岩戸に閉じこもったため、世の中が暗闇になり、困り果てた神々が外に
連れ出そうとする舞です。

大神

大神

最後の神楽として、天下太平を祝い納めの舞です。

綱丈

綱丈

素戔鳴尊(すさのおのみこと)が今度は、姉の天照大神の忌服屋に押し入り、
悪さを重ねようとするのを、神々が織った布を持って入るのを、防ごうとする舞です。

平国

平国

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の子である、火の神斬った時、太刀先から血が石の上に
流れて、磐裂神(いわさくのかみ)根裂神(ねさくのかみ)磐筒男神(いわつつのおのかみ)
経津主神(ふつぬしのかみ)の荒業を鎮める舞です。

地割

地割

瓊瓊杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)が、高千穂の山に天降る時、
天鈿女命(あまのうずめのみこと)と、葦原(あしはら)の中つ国の神、
猿田彦命が案内について、問答しつつ地割をする舞です。

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