この猪は約80キロメスです。4月に捕獲しましたが、脂がたっぷりとのっていてしかも柔らかく、最高級の肉質でした。
罠で獲るのが簡単です。以下その手順です
@罠の免許を取る
A入猟税を払って登録証を受ける
Bオーエスピーで罠具一式を購入する
Cリュオに来て罠のかけ方を習う。(遠くの人にしか教えません)
D罠を設置する
E猪が掛かる
F捕殺する(近所の鉄砲撃ちに頼むか、自分で処置する)
G血抜きをする
H内臓を処理する
I毛を剃る
J解体する
K冷凍する
L調理する
オーエスピーで罠具を購入する→獣道に罠を仕掛ける→猪が掛かる→捕殺→血抜き→解体→お祝いの一杯。
当店が提供するシカや猪は生きたまま捕獲し、捕殺の時に血抜きをしていますから臭みはありません。
臭い肉は血抜きが悪いからです。血抜きの悪い肉をもらって食べ、それ以来野生の肉は食べないという方が多いですが、せっかくのおいしいものを食べないのは残念です。
最初の体験が悪かったのですね。処理技術が低レベルのハンターの肉です。
肉文化の先進地ヨーロッパでは臭い肉はほとんど見かけません。処理が適切だからです。
罠猟の実際
足くくり罠・・・→
右図は鹿の足をくくった
ワイヤーの罠
オーエスピー製品
オーエスピーの罠具はバッチリと足をくくって離しません。くくり金具と独自の製法のバネの
コンビは最高です。罠猟を始めるなら絶対にオーエスピーです。
囲い罠・・広さ10畳くらいの鉄柵をつくり、中に餌をまいておく。獲物が餌を食べようとして柵の中にはいると扉が閉まって動物を捕獲する構造の罠。天井が無いのが囲い罠。天井をつければ箱罠となる。
囲い罠はもっぱら、農林業者が被害を防止するために設置するもので狩猟免許は必要ないが捕獲に際しては、市町村の許可が必要。狩猟免許を取得して有害鳥獣駆除隊に加入すると保険などもあり安心して猟ができる。また、駆除隊に入って活動すると捕獲報償金もあるので罠具の購入などに手当てできる。
大分県佐伯市はシカ一頭捕獲すれば、夏場は8000円、冬場は6000円の報償金が出ます。
罠は足くくり罠か囲い罠、あるいは箱罠を
使用すること。
罠猟では生きたまま捕獲することが絶対条件です。当レストランの肉はすべて生きたまま捕獲した
獲物の肉を使用しています。
銃で撃ち倒した獲物の血抜き方法
すぐに胸元から長めのナイフを刺し込み、肺動脈、大動脈を切る。胸くう内に血液が出て
筋肉中の毛細血管の血はなくなります。こうすることで臭みのない肉ができます。
血抜きを怠った肉はその後いかなる調理をしても臭いです。この血抜きができないハンターが
意外に多いです。
大動脈の位置、血液の成分などに関する知識がなければ適切な血抜きはできません。
そもそも、血抜きの意味がわかっていないのですから。
罠で捕獲した場合
罠に掛って死んでいた→もったいないですが放棄します。
生きていた場合→取り押さえてナイフを刺し、銃で撃ち倒したときと同じように血抜きする。
猪も罠猟が効率がよいです。
罠猟の利点・・犬を飼う必要がない。銃を使用しないので、銃管理の煩わしさがない。
銃刀法の改正で猟師には受難の時代。
犬の飼育、銃管理は大きな負担です。
血抜きバッチリ