Hアイアンマンとはそしてエピローグ

 

レース終了後多くの人に出会いそして会話をしたのだが、聞かれることは“完走したのか?”ということであった。

決してその後に“順位はタイムは”と聞いてこない。聞かれてもいないのに私が“でも16時間以上かかっていますから”と言うと、“そんなのは関係ない。完走したかどうかが全てだ”と言われる。

“あのユルゲンザックですら16時間かかって歩いて帰ってきたこともある。その時だれもザックにたいして何もいわず、他の多くの選手と同じ賞賛の拍手を送っただけである”と言う。

“早い人もぎりぎりの人も、226km走ったのは同じである。どちらもその間多くのドラマを抱えて走っている。また、ここに来るということは、それまでに多くの努力をしている。ここにいる観客そして関係者はみなそれを知っている。だから速さではなく順位でもなく、成し遂げたかどうか、そしてここまでの過程も含めた中で、あの賞賛の拍手を送っているのです。”というふうに言われる。

さらに私が“予選通過ではなく抽選で来ました”と言うと、“それも正当な手段だ。それに君は完走したんだろ?だったら予選だろうが抽選だろうが完走しているんだから一緒ではないか”と言う。

アイアンマンの精神は“全ての完走者が勝者である”“226kmを走りきるための努力と精神、それが全てではないですかと...。”

トライアスロン発祥の大会、アイアンマンハワイ。原点の精神は26年たった今でも脈々とここには生き続けている。

 

1018日(月)

5時にホテルを出る。次に来るときはアイアンマンの観戦として来るだろう。うっすらと明けていく街を海をそして空を見つつ空港に向かう。

655分コナ空港発。ホノルルで乗り換え9時間の飛行の後福岡空港へ。憧れの大会に出場し、多くのことを学んできた私を台風23号の余波が厳しく迎えてくれたのであった。

さぁ仕事だ!そして選挙だ!来年2月が市議会議員選挙です。頑張らなければ!(226km走るより、こちらの方がハードです。)