G戦い終わって

 

1017日(日)

激しい運動をしたのにもかかわらず目覚めはさわやかである。早速、フィニッシャーグッツを買いに行く。

駐車場に出たところで小原選手と会う。順位を聞くと36位という答え。日本人1位は谷選手の28位だそうである。

キンカメホテルにつくと選手たちがずらっと並んでいる。みなフィニッシャーグッツを買う為である。右手に付けているタグでナンバーを確認し、完走したかどうかでフィニッシャーグッツのブースにいけるかどうかが決まるようになっている。

私も列に並び誇らしげにタグを見せグッツを購入する。やはり同じアイアンマングッツでもアイアンマンだけのロゴよりも、その下にフィニッシャーと書いてあるグッツのほうがいいのは当たり前で、みな多くのグッツを買っていく。逆にそのほかのコーナーは今日はすいている。

グッツを買い、満足した私は結果の一覧を見に行く。今回の大会は1801名の選手がエントリーし、1729名がスタートし、1579名が時間内に帰ってきている。私は1571位であった。

時間外やリタイヤのリストもあったので眺めてみたのだが、けっこう日本人の名前がそちらの方にあり以外であり、また自分としてはその中で完走したことに誇らしくもあった。 

また、バイクの時は回りは60代、70代の高齢者ばかりだったのに、リザルトを見てみると同世代の選手が同じようなところでフィニッシュしていた。

後で奥村さんも言っていたが、今回は日本人選手がかなり風の為に完走できなかったと言うことであった。スタートの朝、会話をした隣の選手もリタイヤリストに名前が入っていた。同じ日本人としてなんだか残念である。

ホテルをうろついていると前田さんの奥さんに出会った。“ご主人どうでした?”と聞くと、“バイクを折り返した直後、風でコースアウトし転倒してリタイヤしました”という。肋骨を折っていて意識不明であったということで、先ほどホテルに帰ってきたそうである。

どうりでランで会わなかったはずである。早い回復をお祈りし、また他の大会でお会いできることを伝言する。

自分としてのやることは全て終わったので、午後は妻に付き合うことにする。コーヒー園を見て回りたいとのことで一緒にドライブし夕方まで過ごす。

夕方6時からはアワードパーティーである。カーボパーティーはまばらだったのにこちらはいっぱいの関係者であふれている。見ていて面白いとは思わなかったのだが、次に来ることはまずないので経験として全部見ることにし座っていたが、さすがに3時間30分のパーティーは長い。せめてパーティーぐらいはロングではなくショートにしてほしいものだ。

ただアメリカ的で良いなと思ったのは、特別賞の授与があったのだが、メインスポンサーのキャノンデールからで、与えられた人は、風で転倒しバイクを壊しバイクを担ぎ9マイルを2時間30分かけて歩いて、制限時間1分前に帰り着いた方で、最新型のバイクを丸ごと1台もらっていた。

オフィシャルパーティーの終了後、今度はプロだけのパーティーが開かれると言うことで、奥村さんの紹介で私はそちらにも入っていってみることにした。

たくさんの外人がわいわい騒いでいるのだが、全く顔がわからないのでどの人が有名人かわからず結局早々に退散することにした。

唯一良かったのは、オーストラリアで活躍中の奥田選手に会えたことである。奥村さんが奥田さんに“大分市の議員さんで三浦さんです。”と紹介し、“始めまして”とお互い握手をしたまではよかったのだが、彼女の目は私の着ているフィニッシャーTシャツに釘付けになっている。

おそらく“なんでこのシャツを着ているの?”といった疑問の気持ちで見ていたのではないかと思うが、その目と表情を察した奥村さんが“完走したんですよ”と言うとやっと彼女の顔から疑問の表情が消え、笑顔になり“おめでとうございます”という言葉が出てきた。やはり議員で太っているとアイアンマンに出て完走することが信じられないのだろうか?