B興奮!うろうろ、うろうろ。

 

10月15日(金)

今日も快適に目覚める。窓の外では、早朝というのに既にボディーボードやサーファーたちが日本だと台風クラスの大きな波に乗り気持ちよさそうにサーフィンを楽しんでいる。正にこの光景はハワイである。

まだ海の状況を実際に感じていないので、スイム会場に泳ぎに行く。

キンカメホテルの横の階段を下り海につかる。ウェットスーツ不可ということだけあり、水温はあまり冷たくない。

沖へと泳ぎだす。しばらくするとうねりで上や下に振りまわされる。さすがハワイ、サーフィンのメッカだけありこのうねりは過去に経験したことがないほどの強烈さである。

無理をして疲れるといけないので、200mほど泳いで早々にやめホテルへ一度帰る。

昼食後、バイクチェックのため再びキンカメホテルに向かう。多くのアスリートたちが自転車とともに並んでいる。

私の順番が来た。ヘルメットと自転車をチェックされる。何も問題なし。確認のステッカーを貼られる。トランジットエリアのゲートの前で待つように言われ、待っているとボランテイァの方が次々と選手を迎えに来る。

さすがアイアンマンハワイ、セキュリティーもしっかりしている。たとえ選手でも、1人ではエリア内を歩けないようになっている。以前カナダでゴーグルを盗まれた私としては、安心してバイクや荷物を預けられる。

私の担当のボランティアスタッフの方と、776番のバイクラックにバイクをセットし、バイクグッツ、ラングッツとかけて回る。全て終了。あとは食料を明日の朝自転車に積むだけである。

バイクを預け準備は全て終わったので、アイアンマングッツのオフィシャルショップへ行く。

中の商品は、見栄っ張りの私にぴったりの全てアイアンマンのロゴ入りばかりである。しかも他の大会はアイアンマンの後にJAPANとかCANADAとか地名が付くのに、ここはハワイと入らず、ただアイアンマンだけである。

知っているものが見れば、おのずとわかる決勝グッツである。迷いに迷い、2点ほどシャツを買った。他にも欲しい物が何点かあったのだが、ぐっと我慢して完走後の完走者しか購入することしかできない、フィニッシャーグッツに回すことにした。絶対完走して、完走グッツを買ってやる!

本当に何もすることがなくなったので、ホテルに帰り、ホテルのプールサイドに寝そべって時間をつぶす。

小原選手はその横で練習をしている。“三浦さんバッチシですか?”“バッチシではないけど、動くと疲れるので何もやらない!”まったく横着な私である。

いつの間にか日が暮れたので、食事に行くことにする。今回は、コナの街中にある海に張り出したテラスのあるレストランである。

またまた、大好物のシーフードを食べて大満足。明日が早いので、そそくさと引き上げる。

夜8時。普段だと絶対寝ない時間であるが、明日が3時30分起床で、その後の運動量を考えると決して早い就寝ではない。早々とベッドにもぐりこむ。

1時間経過、まだ寝れない。2時間経過、まだ寝れない。3時間経過、やばい!だんだんと目が覚めてくる。ワインを飲んだりマッサージをしてもらっても益々目が覚めてくる。

しまいには枕を持って部屋の中をうろうろ、うろうろ。完全な興奮状態である。とにかく動きたくてしょうがない。

どうしよう、睡眠不足になってしまう。妻が“とにかくじっとベッドに横になってなさい。”というので動き出したいのを我慢して、ベッドにもぐりこむ。

4時間経過。今寝ても睡眠時間は3時間少々である。明日は完全に寝不足でのレースが決定である。“もうどうでもいいや”と開き直ってしまったら、いつの間にか寝付いてしまった。ほっ!