現在若者の理科離れが進み、技術立国としての我が国の将来を危惧する意見もみかけます。小生の少年時代(昭和30年代)は、当地(大分県南部)に於いても市内の模型屋さんや、電気店でゲルマラジオのキットやワイヤレスマイクの自作に必要な部品を購入することが出来ました。また本屋さんには子供の科学、初歩のラジオ、ラジオの製作等初心者向けの製作記事を載せた雑誌と、CQ誌がうず高く積まれていました。 現在ではCQ誌さえ見つけるのに苦労する程です。 但し記事の内容が当時の小生にすべて理解出来た訳ではありませんでした。この時代はまだ大人にも余裕があり、近くの電子工作やアマチュア無線を趣味としているおじさん、おにいさんがいて、初心者には丁寧に指導しておられたようです。
 時代は変わり、若者の世界ではバーチャルゲームが、大人の世界では価値観が変化し忙しくなると共に、基礎を大事とする業種はすたれていく傾向にあります。
 そこで、小生のように、少年時代を鉱石ラジオの製作や、電子工作で遊び、社会にでで電気・電子機器に携わるサラリーマンとして過ごし、一線を退いたものとして、今後その経験と、個人的興味で得た知識に永年集めてきた測定器、資料、部材を有効に生かして、それらに興味がある若者や定年を迎え趣味として始めてみたい方々に対して微力ではありますが協力して行きたいと考えます。
 趣味としてのアマチュア無線は、現在不足ぎみと言われているコミュニケーションが、職種、世代、男女等の垣根を越えて出来ることにあり昔はキングオブホビーなどと、かっこいい知的趣味としてもてはやされたものでした。
 また、若い人では無線、電子の技術に接することで、興味を深めその後社会へでて、その方面の技術者として活躍された方も多いと思います。 小生がサラリーマン時代にかかわった、優秀な技術やさんの中にも、少年時代は再生ラジオや、5球スーパーを組み立てたり、また送信機を組み立てて電波を発射して楽しんでいたとのお話をよく聞くことがありました。 現在では、アマチュア無線人工は減少しており、地域のイヘントを覗いても特に若い人が全くといっていいほど見あたりません。 これにはいろいろな要因があるのは理解していますが、多少なりとも興味を持つ青少年に対しては、支援したいと考えます。すでに無線を趣味として楽しんでおられる方に対しては技術レベルの向上を目指して、測定について塾的感覚での体験が出来るように準備をしました。 測定器にて、無線機、電源、その他電子機器の測定を体験することは、自らのレベルを一段アップして今後の趣味活動に於いて、少なからず有意義なものになると思います。 体験する、知識を得ることは楽しいことと思えませんか?。

  所在地  大分県佐伯市鶴見

 

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無線・電子工作工房開設について