其の二 予防注射は大事なんじゃ !!
 
 
 
皆さんお久しぶりです。

 前回はモジャコを採ってきて20gくらいまで育てる所までをおはなししました。
 
  モジャコ(ブリの稚魚)は20g〜50g位の所で一大イベント(??)が待っちょるんよ。みんなびっくりするかも知れんけど3年ほど前から魚にも予防接種が開発され、水産庁の許可がでて人間みたいに小さい時にワクチンをする事ができるようになったんじゃ。魚にはいくつか特有の病気があってこれまでその対応にいろいろ苦労しよったんじゃが、この予防接種をすると出荷するまで長く飼う魚じゃと24ヶ月以上その病気に全くかからなくなって今日本全国に普及しよるんよ。
 ヨーロッパや北米などの養殖生産地ではずっと以前からワクチン化が進んでいて、以前ノルウェーのサーモン養殖の人と話をしたとき(もちろん通訳付で)「日本の養殖は遅れている」って笑われてしもうた・・・
 


 
  ここで魚のワクチン接種について少し話してみます。
 まず、魚を麻酔の液体に入れて眠らせ、船の上にある注射専用の台に乗せます。
 するとトミちゃんをはじめ近所の奥さん方10人(注射の免許を持っている人に限り)が1尾1尾魚のお腹に注射をしていきます。
 
注射器は魚専用のもので1回押すと0.1ccワクチン液が出る仕組みになったものです。
 注射された魚は台のまわりの水路から大きなホースを通ってイケスヘ戻っていきます。そしで3分程すると元気に泳ぎまわります。

 イケスを寄せる人・麻酔をかけたりする人など合わせて総勢16〜20人ほどで朝6:30から午後3:30頃までで9万尾〜10万尾ほど接種することができるんじゃ。
大体1万円のバイト代で頑張ってくれます。感謝感謝

 魚を育てることは子供を育てるのと全く同じような気持ちじゃな!!(いいこと言うの〜)


[一也のお魚成長日誌]のTOPへ戻る